2023会長所信

　　　　　　　　　　　　令和６年度　綾部商工会議所青年部

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第４４代会長　大槻　裕二

　　　　　　　　　　　　　　　　―　スローガン　―

　　　　　　　　　　　　　　　　　　進 取 果 敢

　　　　　　　　　　　　～  ともに成長し　次代への先導者へ　～

　　　　　　　　　　　　　　　　―　会長所信　―

綾部商工会議所青年部は、昭和５６年の発足から今年度で４４年目を迎えます。本会の歴史は、諸先輩方のこれまでの並々ならぬ苦労と努力、そして強い意志と行動力により、築き上げられたものと改めて実感をするとともに、その功績に感謝と敬意を表する次第であります。

世界第２位の経済大国として君臨した時代は過ぎ去り、今や経済後進国とも言われるようになった現在の日本は、技術力でも近隣諸国に追い抜かれるなど、決して楽観視できる状況ではありません。それは我々のように地方の中小企業にとっても他人事ではなく、今後さらに厳しい経済環境に晒される事となります。また、人材不足や働き方改革といった経営者にとって新たな課題が次々と発生している昨今、経済成長を支えてきた先人たちの先導者としての気概を我々は今一度思い出し、国を、故郷をそして仲間や家族を豊かにするために歩み続ける必要があります。

本年度はスローガン「進取果敢　～ともに成長し　次代への先導者へ～」を掲げ活動してまいります。青年経済人としての責務を全うするため成長し続ける、そのためには自らの意思で決断し、失敗を恐れず挑戦する、自身を成長させるという気概を持たなければなりません。

同じ会員同士であっても、境遇は様々であり、活動に費やす時間もそれぞれです。しかし、目の前の課題を負担と捉えるか成長の糧と捉えるかは自分次第です。新型コロナウイルス感染症が我々に突き付けた課題の解決には多くの苦労を伴いましたが、コロナに負けじと奮闘した時間は様々な成長の機会でもあったはずです。前向きな考えは自身を動かし、学ぶ力を養い、周囲を動かす力となって仲間とともに成長することができると確信します。

令和２年度に策定した中期ビジョンは４年目に入りました。『自企業と地域の未来を描ける組織』になるため推し進めてきた活動を本年度も継続し、『経営力向上』『会員共働』『持続的発展』『地域協働』の四つの柱を軸に更なる飛躍をめざします。とりわけ会員が減少し続ける本会は、次代を担う会員育成が急務であり、組織の維持拡大に向けて新入会員の獲得と世代交代を目指してまいります。

また、本年度は本会から日本商工会議所青年部へ副会長として出向者を輩出します。自身と本会の成長を目指して活動の場を広げてきた彼の絆を引継ぎ、新たな世代の躍進を図り、ともに成長できるまたとない機会とします。

結びにあたり、若輩者の私に会長職を与えていただいた皆様、本会を今日まで築き上げられた諸先輩方への感謝の気持ちを胸に、これから１年間突き進み本職を全うする覚悟でございます。長きに渡り本会をご支援賜りました綾部商工会議所、行政、地域の皆様には厚く御礼申し上げるとともに、今後とも本会の活動に対し引き続きご指導を賜りますようお願い申し上げます。

第４４代会長　大槻　裕二